生まれ変わるダラスのモール - オークローンタワー開発 [Oak Lawn]



ダラス・オークローン地区の「玄関口」とも言える場所に位置するストリップモールが、大規模な再開発により生まれ変わろうとしています。

プロジェクトは、Heritage Auctionsの共同創業者で著名な慈善家でもあるジム・ハルペリン氏が主導し、設計はGFFデザインが担当。敷地面積は約1.93エーカーで、19年間ハルペリン家が所有してきました。

新計画では、24階建ての住宅タワー(約310戸)を含む歩行者優先型の2階建て複合施設を建設予定。レストランや小売店舗を備え、地域住民が集える開放的な空間を目指しています。デザインは赤レンガを基調とした伝統的なスタイルと、現代的な上層部を組み合わせたもの。プロジェクトは地域委員会からも満場一致で支持を得ています。

開発には「人と歩行者を優先する新都市主義」の理念が取り入れられ、広い歩道や屋上テラス付きレストラン、緑豊かな景観が特徴です。現在の店舗の一つである「Open Sesame Lebanese Grill」についても、地域内での存続を検討中。今後、ゾーニング変更の申請を市に提出し、最大で2年の承認プロセスが見込まれています。



かつて人々で賑わったアメリカのショッピングモール

しかし、ネットショッピングやパンデミックの影響で、現在では「ゴーストモール」と呼ばれる空きモールが各地に広がっています。

モールの衰退が進む!?その理由とは February 19, 2022 や、ゴーストモールに希望の光! 再開発が進む店舗February 17, 2022 などの記事で過去にはショッピングモールが衰退した理由を説明しています。

そんな中、DFW地域では未来志向の大規模再開発が進行中です。再生中の例として、以下の記事を紹介します。

プレイノ・ウィローベンドモールの再構築:次世代ショッピング&レジデンスへ

「ダラスミッドタウン」と名称された、旧ValleyViewMallが「Dallas Midtown」に生まれ変わる!地域が、ダラスマーベリックの次のホームグラウンドの候補地にも上がっている荒れ地から未来の拠点へ 旧モール跡に広がる国際都市の構想【Valley View】March 31, 2025

ラスベガスのカジノのサンズファミリーが手がける開発「生まれ変わるアービング市、旧テキサス・スタジアム跡地の開発計画を承認 カジノ案は削除

これらのプロジェクトが実現に至るまでには、地元住民の理解と合意、自治体による慎重な審査・承認、開発業者の明確なビジョン、そしてテナント企業との調整など、多くの関係者の方々の努力と創意工夫の数々があって実現に至るのはいうまでも無い事です。

それゆえ、ひとつひとつの再開発には、目に見えない多くの対話と調整が重ねられていることを忘れてはなりません。

今後も、本ブログでは各プロジェクトの進捗や地域の動向を継続的にご紹介してまいります。

Source:  Dallas Business Journal

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