北米トヨタ、EV充電ネットワーク拡大へIONNAに投資 2030年までに3万基へ



プレイノに本社を置く北米トヨタ自動車(Toyota Motor North America)は、バッテリー電気自動車(BEV)の高出力充電ネットワーク構築を支援するため、IONNAに投資することを発表しました。

IONNAは、BMW、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ヒュンダイ、キア、メルセデス・ベンツ、ステランティス、およびトヨタを含む世界の主要自動車メーカー8社によって設立された充電器のジョイントベンチャーです。

トヨタ北米の社長兼CEOであるテッド・オガワ氏は、「米国およびカナダ全土にDC急速充電器を展開するために、IONNAを支援することを発表できることを嬉しく思います。これにより、BEVの普及が促進され、技術に対する顧客の信頼が高まるだけでなく、トヨタとレクサスの顧客が急速に成長するIONNAの充電ネットワークにアクセスできるようになります」と述べています。

Photo by Toyota Motor North America



IONNAは、2030年までに北米に「少なくとも3万基」の充電ポートを設置する計画です。これらの充電ステーションには、NACSおよびCCSコネクタが含まれ、すべてのBEV車両に対応します。IONNAは、今年中に最初のDC急速充電ステーションをオンラインにし、今後数十年にわたって追加のステーションを展開していく予定です。

IONNAのCEOであるセス・カトラー氏は、「北米における電動モビリティの未来に対するトヨタのビジョンは、最高の品質、信頼性、顧客体験の基準を押し広げるという我々の使命と完全に一致しています。このパートナーシップは、EV充電の変革と北米での持続可能な交通手段の普及を推進するためのもう一つの重要な成果です」と述べています。

トヨタとレクサスは2030年までに30のBEVモデルを提供

トヨタ北米は、IONNAの支援は重要なステップであり、8つのOEMによる協力と公共充電ネットワークの構築への投資が強調されています。トヨタは、米国とカナダで2つの量産型BEV、トヨタbZ4XとレクサスRZを提供しており、最近ではケンタッキーとインディアナの工場で新しい3列BEV SUVを組み立てる計画を発表しました。

2030年までに、トヨタはトヨタおよびレクサスのブランドで世界中に30のBEVモデルを提供し、年間最大350万台のBEVを生産することを目指しています。

Source: Dallas Innovates

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