7-Eleven親会社セブン&アイ、買収提案の対抗策として株式非公開化を検討中



7-Elevenの親会社である日本のセブン&アイ・ホールディングスが、非公開化を目指すマネジメント・バイアウト(MBO)を検討していることが報じられました。この取引は、カナダの大手コンビニ運営企業であるアルメンテーション・クシュタール(Circle Kの親会社)による買収提案を受けての動きとされています。

クシュタールは先月、セブン&アイの買収価格を1株あたり18.19ドルに引き上げ、同社の評価額を約453億ドルとしました。しかし、セブン&アイはこの提案を拒否し、価値向上を目指した事業再編を進めています。その一環として非公開化が検討されており、この取引が実現すれば、日本国内で過去最大規模のMBOとなる可能性があります。



MBOの資金調達には、伊藤忠商事や創業家、既存の投資家が約194億ドルを出資し、日本の大手メガバンクである三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループが約388億ドルを融資する計画とされています。

取引後、7-Elevenやガソリンスタンド事業を中核とする収益性の高い事業と、それ以外の小売業を分離する方針があると報じられています。伊藤忠商事は、競合するファミリーマートを運営しており、今回の非公開化によって両チェーンのシナジー効果を追求する可能性があります。

もしクシュタールによる買収が実現すれば、日本企業の外国企業による買収として過去最大規模になります。一方で、非公開化は7-Eleven事業のさらなる成長と効率化を目指した戦略の一環とされています。

Source: Dallas Morning News 

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