アメリカン航空が超音速旅客機20機を購入【民間航空機の2倍の速度!】
/アメリカン航空は、Boom Supersonic社が開発する超音速旅客機「Overture(オーバーチュア)」を20機発注したと発表した。現在最速の民間航空機に比べ、2倍の速度で運行可能だ。
2017年にはJALがBoom社と資本業務提携を結んでおり、ユナイテッド航空も2021年に15機を購入する契約を結んでいる。Boom社は2025年までにOvertureの生産を開始し、2029年までに実用開始を目指している。
【Overture概要】
65~80人乗り
ビジネス~ファーストクラス程の運賃になる見込み
海上での巡航速度マッハ1.7
⇒マイアミ~ロンドン間5時間、ロサンゼルス~ホノルル間3時間で運行
持続可能な航空燃料を使用
騒音低減機能
過去にはマッハ2.04で飛行した伝説の航空機「コンコルド」が、ニューヨークからロンドンまで3時間での飛行を成功させた。しかし高額な運航コスト、燃料の大量消費、「ソニックブーム」と呼ばれる大音量の騒音など様々な問題により、2003年に運行を終了した。Overtureはそれらの問題を解決し、さらに手の届きやすい運賃を目指し開発が進められている。
音速の壁に挑んでいるのはBoom社だけではない。ヴァージン・ギャラクティック社は2020年にロールス・ロイス社と提携し超音速ジェットを開発。NASAとロッキード・マーティン社も、より静かなソニックブームで音速を超えるジェット機設計に取り組んでいる。
現在発表されているOvertureの航続距離は約7,871km(4,250海里)で、サンフランシスコから成田間の運行(約8,269km)は実現不可能の可能性が高い。しかし、近い将来もっと短い時間でアメリカとの行き来が可能になるかもしれない。
ソース:Impress Watch(日本語記事)、TechCrunch、Dallas Business Journal
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