雇用増加は順調、サプライチェーン問題は継続【テキサス経済動向調査 – パート１】

ダラス連邦準備銀行の調査によると、COVID-19オミクロン株の脅威が収まったことにより、サービス部門が回復、テキサス州全体で経済成長が見られた。

同機関によると、2022年にはテキサス全体で約38万人の新規雇用追加が想定されている。しかし、継続するサプライチェーンの問題や急速なインフレ、ロシアのウクライナ侵攻に起因する問題など、今後の経済に影響する課題も多い。

▼テキサス州の雇用数は全体的に増加

2022年1月、テキサス州全体の雇用率は前月比3.6％増加し、州の長期的な平均雇用成長率2％を大幅に上回った。COVID-19のワクチン接種率増加により、レジャー・サービス業が大幅に回復。またエネルギー産業の雇用は18.1％と大幅に増加した。

製造業界のサプライチェーン問題は引き続き深刻。特に国外にサプライヤーを持つ企業の93％がサプライチェーンの問題に苦しんでおり、国内で代替品を探すことで製造コストの上昇に悩む企業が多い。

ロシア・ウクライナ紛争により、電線やプラスチック、コイルなどの部品不足が予想されており、テキサス州の一大産業である電子機器製造への影響が懸念される。

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