カリフォルニア企業によるテキサスへの本社移転:もっと早くやっておけば良かった!?
/ミリタリー・グレードのサングラスを製造するWiley X社の本社建設工事が、フリスコのスター・ビジネス・パークで着工した、とダラス・モーニング・ニュースが報じた。同社は1987年に創立、現在ベイエリアを拠点にしている。
「いろいろと調査をしたが、障害になる事項は一つもない。なぜもっと早く移転をしなかったのかと思う」と同社マーケティング・ディレクターのVillarina氏。
同社の移転取引のニュースは4月と5月にジェフィロでも配信した。
カリフォルニアの企業がテキサスに本社を移転するトレンドはパンデミックの間も続いた。2019年には29社、2020年には31社がテキサスに本社移転している。今年はすでに21社が移転済み。
ダラス地域商工会議所の経済開発担当のRosa氏によると、現時点で109のプロジェクトを追跡しているが、そのうち24社が本社移転を考慮、22社がオフィスの移転を考慮しているという。過去には、平均年間50〜60のプロジェクトを記録していることから、今年は大幅にプロジェクト数が増えていることがわかる。
テキサスへ本社移転する企業の業種はサングラス製造からソフトウェア、食品業界など多様だが、テキサスへ移転する理由は共通している。法人税や個人所得税がないこと、全米の中央に位置していること、DFW国際空港、有能な人材が多いこと、生活の質など、ビジネスフレンドリーな環境だ。
さらに、市からの助成金も大きな理由だ。フリスコ市は、Wiley X社にフルタイムのポジション一つに付き$4,225を支給する。最低88の雇用を創出することが条件で、同社は現在従業員100人を抱えていることから、全員をフリスコオフィスに移動したい構えだ。
Fortune500の企業で、過去6年に本社移転した5社全社がカリフォルニアから北テキサスへ移転している。