連邦政府、高速道路の撤去を推進

ハイウェイI-345の撤去支持者にとっては良い知らせかもしれない。

D Magazineによると、去った12月に、民主党上院議員であるチャック・シューマー氏が提案したEconomic Justice Act(法案)に20人以上の上院議員が署名した。

同法案は、全米の大都市で高速道路の存在によりマイノリティのコミュニティに打撃を与えている高速道路を撤去するパイロット・プラグラムなど、4,350億ドルを盛り込んでいる。

スクリーンショット 2021-03-04 17.07.41.png

同法案が可決されれば、今後5年間に渡って高速道路の撤去と土地の再開拓に100億ドルが費やされることになる。対象の高速道路は「インフラによるバリア」と呼ばれ、2つの高速道路を1マイルに渡るコンクリートの壁によりDeep EllumとFarmers Marketとダウンタウンを二分化しているI-345がその良い例だ。撤去されれば、Fair Parkと同じくらいの大きさの土地が開放され、住宅や雇用などの機会を作り出す、としている。

しかし、同法案は一筋縄ではいかないことが予測される。近隣の住民と合意に至ったとしても、地方自治体は、高速道路の撤去がコミュニティに再び打撃を与えないよう土地信託や反強制撤去方針などの確立が優先される。これは、高速道路撤去後の土地開発に近隣住民らがある程度意見を反映できるようにするためには極めて大事である、と説明している。