アメリカのショッピングモールが消える未来【後編】
/こちらの<後編>となります。<前編>はこちら。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で米国全体でショッピングモールが経営困難になっている。ダラス・フォートワース地域ではどのような影響があるか、専門家の予想をDallas Business Journalが報じた。
以下、Dallas Business JournalのEdge Capital MarketsのマネジングディレクターBarney McAuley氏のインタビューを抜粋。
▼ショッピングモールを売却するのに必要なチャレンジ精神とは?
現在の環境下でショッピングモールを売却する場合、コンセプトを販売することになる。購入後、何に使うかが一番の問題だが、売却すること自体、ダラスは問題なさそうだ。その理由として、ダラスは非常にビジネスフレンドリーな環境が整っている。さらに過去10年間、急成長を続けている都市なのでコミュニティーはこれからも大きくなる=人が増えれば利用者も増える。
▼ショッピングモールの再開発を成功させるには何が必要?
全てのショッピングモールに適した答えがあり、一つの答えがすべてに当てはまるわけではない。正解がある訳ではないため、それぞれの環境下で市の協力の元、どのような開発プランニングを行うかにかかってくる。
▼アマゾンがショッピングモールを流通センターにリフォームする話があるが、実現しそう?
COVID-19発生前からショッピングモールの利用者は減少傾向にあった。その一方、オンライン販売売上は上昇するばかりだった。その結果、アマゾンも自然と倉庫を増やす必要が出てくる。既に国内の一部ではショッピングモールをまるごと購入している事例もあるため、今後もそのような動きは大いにあり得る。
▼どのモールが生き残る?
元々利用客の多かったNorthPark Centerはそのうちの一つだ。ショッピングセンターとしての機能以外に、美術館のような作りが魅力の一つだ。例えば、同ショッピングセンターでわざわざ買い物するためにオクラホマ州から足を運ぶ人たちがいるほど。勿論、COVID-19の影響は大きいとされるが、生き残る可能性は高い。