Lyft、2026年にダラスでロボタクシー導入へ—Mobileyeと丸紅が支援



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Lyftは、2026年にもダラスで完全自動運転のロボタクシーを導入する計画を発表した。

これらのロボタクシーは、イスラエルの先端運転支援技術企業Mobileyeによって制御され、日本の総合商社である丸紅が車両を所有・管理する。Lyftの目標は、ダラスでの導入を皮切りに、複数の都市へと事業を拡大し、最終的には数千台規模のロボタクシーを展開することだ。

Lyftにとって、丸紅との提携はこれまでにない動きだ。丸紅は多様な業界に事業を展開しているが、ライドシェアや自動運転分野での実績は少ない。しかし、同社は2021年にMobileyeおよびMoovitと提携し、日本でオンデマンドモビリティサービスを開始するなど、自動運転技術への関心を示してきた。今回のLyftとの協業も、Mobileyeが仲介役を務めて実現した。



Lyftの資産を持たないビジネスモデルにおいて、車両所有パートナーの確保は極めて重要であり、丸紅のフリート管理経験が大きな強みとなる。丸紅はLyftの「Flexdrive」プラットフォームを活用し、車両の運用・管理を行う予定だ。

現在、Lyftは他の大手自動運転車メーカーとも協議を進めており、競合するUberがWaymoやNuro、Aurora Innovationなどと提携を拡大していることに対し、より積極的な戦略を展開する必要に迫られている。Lyftはかつて自社で自動運転技術を開発しようとしたが、最終的にトヨタのWoven Planetに売却し、その後はパートナー企業との提携にシフトしている。

Lyftの幹部であるジェレミー・バード氏は、「ロボタクシーの展開は単独企業だけで進められるものではなく、強固なパートナーシップが鍵となる」と述べ、今後の成長戦略として、フリート管理や需要創出、市場運営に注力する方針を示している。

Source : TechCrunch.com

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