電気自動車メーカーCanoo、北テキサス州本社移転[Justin]



 [Photo: Canoo]

電気自動車(EV)メーカーのCanooは、本社をカリフォルニア州トーランスからテキサス州北部のジャスティンに移転しました。同社のCEOであるトニー・アキラは、ダラス・フォートワースに拠点を置いており、Canooのテキサス進出は数年前から始まっていました。2021年にはアキラの所有するジャスティンの施設での契約を結び、Canooのテキサスでの存在感が強化されました。

Canooは、ウォルマートなどから多数のEV注文を受けており、車両は郵便局やアメリカ陸軍、NASAなどでも試験運用されています。ウォルマートはCanooのライフスタイルデリバリービークル(LDV)を最大10,000台購入するオプション契約を結んでおり、その他にもKingbeeやZeeba、Prime Time Shuttleなどの企業も注文を行っています。

ウォルマートに4500台のEVを受注[Photo: Walmart]



Canooは最近、本社移転と同時に経営陣の変動も経験しており、共同創設者でCTOのソーヘル・マーシャンが退任しました。Canooは2017年に設立され、当初はEvelozcityという名前で活動していましたが、2019年に現在の名称に変更されました。

Pryor, Oklahomaのバッテリーモジュール工場[Photo: Canoo]

さらに、CanooはNASAのアルテミスミッションに参加するため、ケネディ宇宙センターに全電動のクルー輸送車(CTV)を納入しました。この車両は宇宙飛行士を打ち上げ台まで安全に輸送するために設計されています。CEOのアキラは、「NASAのゼロエミッションのミッション輸送車を提供できることを誇りに思う」とコメントしています。

Canooは今後も、持続可能なモビリティの提供と多様な業界でのEV導入を目指して成長を続ける計画です。

Source: Dallas Innovates

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