ダラスSMU主導のテクソマ半導体テックハブ、台湾企業との協力を目指す



ダラスに拠点を置くSMU(南メソジスト大学)主導のTexoma Semiconductor Tech Hub(テクソマ半導体テックハブ)は、台湾で開催された会議で、100社以上の企業や学術機関に対して新たな協力の機会を模索しました。このハブは、地域経済の成長と米国の半導体チップや製品の生産を強化するための地域コンソーシアムです。SMUの副学長であるスク・ナイル氏は、このハブの戦略的ビジョンが「地域的、国家的、そして世界的な影響を持つ」と述べています。

このテックハブは、米国商務省や台湾のアメリカン・インスティテュート、テキサス州知事のグレッグ・アボット氏のオフィスからの招待を受け、台湾の半導体業界の投資家やパートナーに対してプレゼンテーションを行いました。台湾は世界的な半導体チップの製造拠点であり、この分野での協力は米国、特にテキサス州北部とオクラホマ州南部にとって大きな利点となるとされています。



テックハブは、テキサス州のダラスやシャーマンの半導体産業と、オースティンやオクラホマシティの主要テックハブに近接しており、その地理的優位性が強調されています。また、生活コストの低さとビジネスに友好的な環境も、企業の拡大や移転にとって魅力的な要素となっています。

このテックハブは、全米31のテックハブの一つであり、CHIPS法と科学法に基づき最大7500万ドルの資金を申請しています。今夏には米国商務省からの資金承認が期待されています。テックハブは、SMUの研究革新オフィスのリーダーシップのもとで組織され、多くの業界団体や学術機関が協力しています。

Source: Dallas Innovates

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