ダラスの住宅価格、過去10年間で142パーセント急上昇



新しい不動産レポートによると、ダラス市は過去10年間でアメリカの都市の中で住宅価格の最大の増加を見せ、中間住宅価格が最大で142パーセントまで急上昇したことがわかりました。

オンライン不動産データベースのPropertySharkによるレポートは、2014年と2023年におけるアメリカで最も人口の多い41の都市と地域の中間住宅売却価格を分析しました。この研究によると、2014年のダラスの住宅の中間売却価格は127,000ドルでした。10年後の2023年には、市内の中間住宅価格はそれ以上に倍増し、307,000ドルに達しました。住宅価格の上昇は、人口増加、堅調な経済(企業の本社移転の増加によって支えられた)、および低失業率によって増加しました。

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また、COVID-19パンデミックにより全国の数百万のオフィス従業員が突然在宅勤務に移行し、都市の魅力やレストラン、イベントが突然消え去ったため、住宅需要が劇的に増加しました。



この研究によって明らかになったもう一つの大きな傾向は、都心部の住宅価格の大幅な減速であり、これは2020年のパンデミック中に始まり、その後も広がり続けています。分析された41箇所のうち31のダウンタウンで、価格の伸びは全市域に比べて遅かったです。

「パンデミックが続く中で、リモートワークモデルが後にハイブリッドセットアップへと進化し、購入の好みがダウンタウンから郊外や小さな町へとシフトしました」とレポートは述べています。ダウンタウンのみの住宅取引を分析した結果、ダラスのダウンタウンで家を購入する方が、市内の他の地域に比べて4%安くなっています。ダウンタウンダラスの住宅の中間売却価格は64%上昇し、2014年の$180,000から2023年には$295,000まで跳ね上がりました。ダラスは、ロサンゼルス(カリフォルニア州)、シアトル(ワシントン州)、カンザスシティ(ミズーリ州)などの都市と共に、市レベルの住宅価格の上昇がダウンタウンの価格上昇を上回った米国の9つの場所の一つでした。

ダラスの住宅価格に影響を与える主な要因の一つは、顕著な住宅不足に直面していることです。非営利団体のbuildingcommunityWORKSHOPは、「2023年に低・中所得者向けの住宅において60,000軒の不足があると推定しており、その数字はさらに増加すると予測されています」とレポートは述べています。「その上、市の都心部にない低・中所得者地域では、高級地域よりもはるかに急激な価格の上昇が見られました。」

ソース:CULTUREMAP

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