革新的ないちご栽培で注目の「Oishii Farm」: ダラスで体験する高級いちご「Omakase Berry」の魅力


Photo by Oishii Farm

日本発のスタートアップ「Oishii Farm」が米国で高級イチゴの生産・販売で注目を集め始めています。

同社が運営する植物工場では、気候に左右されない最適な環境下でイチゴを栽培し、その甘さと品質で人気を博しています。特に、「Omakase Berry」はミシュラン3ツ星シェフやセレブからも高い評価を受けており、米国の高級スーパーでの即売り切れが続いています。テキサス州やダラスの店舗でも手に入るようになって来ました。

Oishii Farmは、2022年には大規模植物工場を建設しイチゴの量産を始め、1パックの価格を50ドルから10ドル程度まで下げることに成功しました。しかし、植物工場での収益化が難しいとされる中、Oishii FarmはシリーズBで200億円の資金調達に成功し、植物工場の可能性を広げています。

ダラス・プレイノ市のセントラルマーケットで、特別な味わいを提供するOishii Farmのイチゴが購入できます。1パック15ドルという価格設定ですが、その価値は味で証明されています。現地の顧客もこのイチゴを手に取る姿が見られ、人気の高さが伺えます。

Oishii Farmのイチゴには、大粒・中粒と小粒3種類があり、どれもアメリカで一般的に販売されているイチゴ($3.99、オーガニックで$6.99程度)とは一線を画す美味しさがあります。特にその柔らかさと、甘みと酸味の絶妙なバランスは、まさに格別。口に入れた瞬間に甘さが溶け出し、普通のイチゴにあるサクッとした感触とは異なる、白く柔らかい食感を楽しむことができます。



特に小粒のイチゴは蓋を開けた瞬間に周りに立ち込めるいちごの甘い香りが強く、おすすめの選択ですが、大粒のイチゴも同様に高い甘みと柔らかい食感を兼ね備えています。中粒いちごも上品な甘さと美味さを備えている。それぞれ特徴を持った味わいを楽しむことができます。セントラルマーケットでのこの特別なイチゴ体験は、イチゴ愛好家にとって見逃せない機会と言えるでしょう。

Forbes Japanは「グリーンハウスやビニールハウスといった施設園芸のノウハウや技術は、日本とオランダにしかありません。それにIoTの技術を掛け合わせた植物工場というビジネスは、日本が世界最先端の技術力を誇っています」と述べています。まさに日本も捨てたものではないと誇り高く、これが日本の技術だとうれしくなります。

「イチゴの品種開発には、どれだけ資金を投資しても5〜10年はかかります。たとえこれから他国が多額の投資をしたとしても、来年新しい品種ができるわけではない。植物工場は、日本が勝つべくして勝てる領域です」

「人気の理由はシンプルで、「甘さ」にある。オイシイファームのイチゴの糖度は10〜14度。米国で流通するイチゴの多くは7〜8度で、日本で有名な、とちおとめや紅ほっぺといった品種でも9〜10度程度が通常である。」 とのことです。

食文化に歴史のある日本ならではの、技術を使ったアイデア。「日本が勝てる領域という力強い言葉を聞いて、日本もまんざらではないと思います。いろいろなことをコツコツと研究。ようやく成功にたどり着いた忍耐力には頭が下がります。」という言葉を聞きました。大変素晴らしい表現の言葉だと思いました。 まさに 「日本もまんざらではない」と言い続けられるものがどんどん米国市場に排出される事を願ってやみません。