ダラスに空飛ぶ車の運用を導入する計画で、DFW空港とアーリントン市と協力【Overair】

米国の垂直離着陸（eVTOL）デベロッパーであるOverairは、ダラス・フォートワース国際空港（DFW）とテキサス北部のアーリントン市と提携し、この地域での運用拠点の設立と旅客サービスの開始を計画しています。

▼ダラス・フォートワース国際空港との連携

ダラスフォートワース国際空港はOverairの専門知識を活用し、DFWメトロプレックス内での将来のポート開発とeVTOL運用を共同で探索することが明記されています。北テキサス地域での乗客eVTOL旅行を実現することが目的となります。

将来DFW空港で統合されたeVTOLプログラムを成功裏に実施するために必要な方針やインフラを探索する研究グループによってサポートされます。

▼アーリントン市との連携

DFW空港との合意と同様に、Overairとアーリントン市は、Arlington Municipal Airportを起点に、市内でeVTOL運用を研究し、開発し、立ち上げる予定です。

アーリントンは現在、ダラス・カウボーイズやテキサス・レンジャーズを含む多くのプロのスポーツフランチャイズの本拠地となっており、数多くのレストラン、ショッピングセンター、およびシックスフラッグスの遊園地もあります。Overairとの協力を通じて、アーリントン市はいずれは乗客eVTOL旅行を活用し、市民をこれらのエンターテインメント施設につなげることを期待しています。

アーリントン市との連携の一環として、Overairは、カリフォルニアにある現在の本社に加えて、北テキサスに新たな運用拠点を設立する予定であることを発表しています。新しい拠点は、商業的なeVTOL運用が実現した場合に、その地域に新しい雇用をもたらすことが期待されています。

▼Overairとは？

Overairは、カリフォルニア州サンタアナに拠点を置く先進的なエアモビリティ（AAM）の専門開発会社です。

Overairのチームは、数十年にわたる航空宇宙の経験を結集して、2021年に初めて登場したButterflyと呼ばれる同社の主力eVTOLを開発しました。Butterflyの現行のデザインでは、最大で5人の乗客と1人のパイロット、または貨物を輸送できます。このeVTOLプロトタイプは最高速度200マイル/時に達し、単一の充電で約100マイルの距離を移動できます。

2023年10月末時点では、OverairはButterfly eVTOLのプロトタイプの組み立てに集中しており、2024年に飛行テストプログラムを開始する予定です。商業運用は、2028年のロサンゼルス夏季オリンピックの前に立ち上げることを目指しています。

ソース：Overair1、Overair2