テック業界の解雇数が急増、その理由とは?

最新の情報によると、2022年に入り9月上旬までにハイテク部門では4万人以上が人員削減のため解雇された。大量解雇の背景には、テック企業ならではの理由もあるようだ。

▼テック企業の人員削減

今年に入りNetflix、Microsoft、Shopifyなどの大企業が次々と、数百人の従業員解雇を発表している。GoogleとAppleも、新規雇用の凍結や減速を決めたと報じられている。また新興企業も経済が減速する中で、新たな資金調達が困難になっており、解雇数が増えているという。

▼人員削減の理由

COVID-19パンデミックにより、在宅勤務やオンラインサービスの需要が急増し、パンデミック初期に大量採用した企業が少なくない。しかしCOVID-19のリスクが低下するにつれて人々は職場や実店舗、ジムなどに戻るようになり、テック企業の急成長期の過剰雇用が目立ち始めている。企業はより持続可能な雇用・人員配置の水準を設定し直し、縮小を始めているようだ。

▼依然として需要高

解雇数は増加を続けているものの、雇用は依然として好調。ハイテク業界では今年これまでに17万5700人の雇用が増加し、1年前に比べて46%も増加した。解雇された社員にとっても、依然として次の就職先を探しやすい状況のようだ。

▼2020 —2022 全米雇用都市圏別 Top10

2022年初めにダラス及びオースティンを含む多くのテキサスの市で、雇用数がパンデミック前の水準を上回った。(参照:テキサスの雇用数、COVID-19パンデミック前の数に戻る )

2022年8月時点で、上位50都市圏のうち33都市圏(66%)が、パンデミック前の雇用水準を回復している。2020年2月のパンデミック前との相対的な立ち位置で大都市を比較すると、オースティンが最も好調で8.6%増。ダラス(8.5%)とフォートワース(5.0%)もトップ10入り。サンアントニオ(2.6%)は15位、ヒューストン(2.5%)は16位にランクインしている。フィラデルフィアは50位で、2022年8月の雇用は2020年2月を3.7%下回っている。

▼2021 —2022 全米雇用都市圏別 Top50

1位はダラスで7.1%増、4位ヒューストン6.2%増、6位フォートワースの5.8%増トップ10入りしている。サンアントニオ(4.4%増)は24位にランクイン。オースティンは前年比5.3%増、6万2900人の雇用増で、50大都市圏の中で13番目先月のランキング7位から転落した。