アメリカン航空はじめ、航空会社が秋の便をさらに削減【その理由とは?】
/アメリカン航空は先月、11月のスケジュールから31,000便を削減したが、この大幅な削減は、業界全体でコロナ回復の環境下でのフライト予測がしにくいことからきているようだ。
▼航空会社の減便
Ciriumによると、アメリカン航空は、2020年以降、他のどの航空会社よりも多くの便を運航していたが、全米の路線で11月のスケジュールの16.6%を削減し、9月と10月にはさらに約1万3000便を減便した。
これは、11月と12月の大幅なスケジュール削減を行ったデルタ航空とユナイテッド航空による同様のパターンに続くものである。デルタ航空は、先月、11月のフライトの約7.8%にあたる1万1000便を削減。ユナイテッド航空は、スケジュール調整でわずかに先行し、12月も予定されていたフライトのほぼ8%にあたる11,000便を減便した。
▼減便の理由
関係者によると、減便の理由はパイロットやクルーの数が足りていないことからきているという。航空会社は、65歳の定年退職を迎えるパイロットが大量に発生し、パイロット不足に陥っている。大手航空会社は、地域航空会社からの採用を急いでいるが、地域航空会社の人員には穴があく。地域航空会社協会によると、地域航空会社は全フライトの約43%を担っている。
アメリカン、ユナイテッド、デルタの3社は、ほぼ1年前にスケジュールを発表し、需要やキャパシティに基づいてフライトの予想を立てている。航空会社は需要が高くなることを正しく予測しており、今夏、約10%便数が減ったにもかかわらず、2019年以来の大混雑となった。航空券の価格も2019年に比べて30%も高く、飛行機の需要が確実に増えている。
しかし、航空会社が予想しなかったのは、飛行機をそれほど多く飛ばせなくなることだった。アメリカンやサウスウエストなどは当初、キャパシティ(運航可能な便数や乗客数)が2019年とほぼ同じになると予測していた。7月下旬、アメリカンは通年のキャパシティーの見通しが7.5%から9.5%減になると発表した。
航空会社は90日~120日前にスケジュール調整を行うことで、直前になって高額な航空券を購入する前に、必要に応じてフライトをキャンセルし、航空券を再予約する十分な時間を確保していることも述べている。
▼2019年vs 2022年 各航空会社の便数の違い
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