テキサス州の人口増加、地元民は複雑な心境!?

テキサス州の人口は2020年までの10年間に全米一増加。テスラ社やオラクル社など大企業の本社移転により好景気が続いている。しかし、近年の人口急増をよく思わない地元民も多いようだ。

▼2010年から2020年にかけて人口が最も増加した郡(米国国勢調査局調べ)

テキサス大学とテキサス政治プロジェクトが発表した世論調査によると、テキサス州民の約40%が、近年の人口急増は住民にとってマイナスであると答えた。テキサス州民は、国境警備や移民問題とともに、経済とインフレを最大の懸念事項として挙げた。約43%が過去1年間に州経済が悪化したと回答。良くなったと答えたのはわずか20%で、2021年2月以降で最もネガティブな見通しとなった。

この調査結果は、州に移り住む人の多さを政策の成功として捉える政治家と、より混雑した道路、急騰する不動産価格、過密な学校環境などの影響を感じている住民の間に断絶があることを示唆している。人々がテキサス州に移り住む大きな理由であった手ごろな住宅価格も、人口増加により高騰を続けている。

ソース:BloombergVirtual capitalist