テキサス新幹線プロジェクトの主導者、退任を発表 — Gephyro Consulting (ジェフィロ・コンサルティング)

テキサス新幹線プロジェクトを運営するテキサス・セントラル社のCEO、Aguilar氏が退任を発表したとダラス・ビジネスジャーナルが報じた。

2016年から当プロジェクトを主導してきたAguilar氏。辞任に際し「様々な規制当局の承認を得るなど、これまでのチームの功績を誇りに思う。安全面や環境面から切実に必要とされているこのプロジェクトは必ず実現するはずだ」と述べた。後任者はまだ公表されていない。

同社はこのプロジェクトにより、自動車による温室効果ガスの削減、数千の雇用創出、数十億の経済効果がもたらされると主張している。

一方、建設予定地の周辺地域の多くがこのプロジェクトに反対している。個人や議会議員がテキサス・セントラル社を提訴し、同社の土地収用権利を認めないよう最高裁に申請、判決を待っている。加えて必要な規制認可のプロセスに着手していないことや、資金調達の問題も指摘されている。最高裁の判決や同社の動向に、今後も注目が集まっていた。

ヒューストン・クロニクル紙では「セントラル・テキサス新幹線、挫折、テキサス・セントラル鉄道のCEOが退任し、ヒューストン-ダラス間の新幹線計画が最後に行き詰まったかもしれない。」とのコメントを出していた。

高速新幹線建設計画にテキサス州最高裁判が判決

そうした中で、テキサス州最高裁判所は、ダラスとヒューストンを結ぶ高速新幹線の建設計画を、少なくとも書類上では存続させることを決定した。

裁判所は5対3の判決で、鉄道建設を計画しているダラスの企業であるテキサス・セントラルに土地収用権があると判断したのである。この判決は、テキサス・セントラル社のCEOが辞任して経営陣がいなくなり、反対派がこのプロジェクトは立ち行かなくなったと考えた1週間余り後に出された。

ソース：ヒューストン・クロニクル　ダラス・ビジネスジャーナル

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