金融業界もウォールストリートを離れテキサスに！【金融業界レポート - パート１】

2021年に金融サービス企業が採用した新入社員の半数以上が、ダラスやオーランドなどウォール街から離れた都市であった。金融サービス分野においても、ダラスは波に乗っているようだ。

不動産管理会社JLLの調査によると、2021年に出された金融関連の求人の内、51％がダラス、オースティン、オーランド、ナッシュビル、シアトルなどに集中していることが分かった。JLL採用責任者のRishi氏によると、銀行などの金融関連企業は、技術者や管理職などの採用で厳しい競争にさらされているという。その結果、従来の都市だけでなく、オースティンのようなハイテク都市等からも人材を集める企業が増えている。

ダラスとオースティンは2021年に金融サービス分野で6％以上の成長を遂げ、現在50万人近くが金融業に従事している。ダラスにはGoogle、Microsoft、Facebookなどの巨大データセンターがあり、サンアントニオはサイバーセキュリティを率いる都市として、情報機関の優秀な人材が集まっている。金融業界においてもオンラインサービスやサイバーセキュリティが焦点となっており、テキサス州は金融業界を率いる都市になりつつある。

ソース：Reuters、Texas Economic Development Corporation、Texas Governor (Nov 2021)

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