賃料上昇もテキサス州家賃規制の動きなし、賃借人に厳しい状況続く — Gephyro Consulting (ジェフィロ・コンサルティング)

テキサス州及び全米で、賃貸住宅の需要と供給の不均衡が家賃を押し上げ、多くの賃借人が苦しんでいる。しかし、テキサス州では家賃規制を進める動きは今のところないようだ。

【全米の賃料は上昇を続ける】

2022年3月、全米の賃料指数は前月比0.8％上昇。前年同月の記録1.3％増よりも緩やかながら、2022年も賃料上昇が見込まれる。

空室率は2021年8月に最低の3.8％を記録。その後緩やかに上昇しているが、パンデミック前の標準（6％）に戻るのは2023年の夏以降と予想される。

1.人口増加

テキサス州は2010年から2020年の間、他州からの移住者数が全米一位。建設業者は人口増加と住宅需要の高まりに追いつくのが困難な状況だ。

2.住宅購入費の上昇

2016年以降、テキサス州では住宅購入費用の中央値が43％も上昇。販売価格の上昇により、賃貸希望者が増えている。

テキサス州では現在、災害による緊急事態を除き家賃規制制度が存在しない。地主や不動産所有者の家賃収入を制限することは、新規住戸の建設数減少につながる可能性があるという意見もあり、議論が続きそうだ。

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