なぜ大手金融系企業がダラスに集まるのか?最大規模のオフィス開発とは?
/ダラス・フォートワース地域は、今年、オフィスビルの着工件数で全米をリードしている。この地域で計画中の大規模なオフィスビルのうち、3つのプロジェクトに共通するのは、金融系企業が入居することだ。
Wells Fargo、Goldman Sachs、Teachers Insurance and Annuity Associationは、ダラスのダウンタウン付近、アービングとフリスコに大型の新オフィスを建設する予定。これらのオフィスには、1万人以上の従業員が勤務する予定だ。
▼Wells Fargo
アービング市は、Las ColinasのLake Carolynに建設される2億ドル(約200億円)、のオフィスキャンパスにWells Fargoが入居することを確認した。このプロジェクトに対してアービング市は3,000万ドル(約30億円)以上の経済的インセンティブを提供する。
▼Goldman Sachs
ダラス市は、Goldman Sachsがダウンタウンの北西にハント不動産が建設するオフィスキャンパスに従業員を配置するために、1800万ドル(約18億円)の財政的インセンティブを提供することに同意した。同社は、新オフィスに約5,000人の従業員を配置する予定だ。オフィスの目の前には大型の公園も作られる。
▼Teachers Insurance and Annuity Association(TIAA)
フリスコでは、ダラス・カウボーイズのStar in Frisco開発に、ニューヨークに本社を置くTIAAが15階建ての新しいオフィスタワーに入居する。このプロジェクトには州からTexas Enterprise Fundとして1,800万ドル(約18億円)が提供され、約2,000人の社員が勤務する予定だ。
なぜ金融系企業が集まるのか?
これら3つのプロジェクトの総事業費は7億5,000万ドル(約700億円)以上となり、この地域で計画されているオフィス開発では最大規模となる。
開発業者のビル・コーリー氏は、「ダラスを選ぶのは、ビジネスしやすい環境と、質の高い人材が得られるからだ」と語る。また、ダラスに住むためのコストが安いことも大きな要因になっていると述べた。
ダラス地域はすでに金融業界の雇用の中心地である。北テキサスで最近建設された大規模なオフィスキャンパスは、金融系企業のものが多い。
例えば、JPMorgan Chaseは、プレイノに大規模キャンパスを建設。道の向かい側には、Liberty Mutual Insuranceが2棟のタワーを建設。リチャードソンには、State Farm Insuranceの4棟の高層ビルがある。Charles Schwabは、ウェストレイクの本社キャンパスに広大なスペースを建設。また、近くのDeloitteはトレーニングセンターとオフィスを1億ドル(約100億円)で拡張する契約を結んだばかり。
ソース:MORNINGNEWS
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