【第2回】企業がテキサスに移転する理由とは?
/こちらの記事は第一回の続きとなります。
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テキサス州へのビジネス移転を計画中ですか?
ここ数年、テキサス州に移転するハイテク企業の数は増加の一途をたどっています。実際、これによってテキサス対シリコンバレーという構図もできてしまうほどです。
テキサス州がビジネスを歓迎する環境であることは間違いありません。しかも、アメリカのビジネスで最も優れた州のひとつにたびたび選ばれている。
トップ企業がテキサスに進出する理由はなぜなのか?
▼テキサス州が選ばれる理由
本社を置く場所を選ぶ際に考慮される主な要素は3つあります。
その3つとは税制、規制環境、人材の確保。
言うまでもなく、テキサスはこの3つの側面から見ても有利な進出先です。
それに比べてカリフォルニアは、高い税率、高い住宅費、ビジネスに対する厳しい規制があり、住むにもビジネスをするにも厳しい環境になっています。
さらに、米国勢調査のデータでは、カリフォルニア州からテキサス州への人口流入はここ数年増加傾向にあります。
【低い税制】
当然ながら、税額が低ければ低いほど、どの企業にとっても魅力的です。
テキサス州の事業税は低い方で、個人所得税もありません。さらに、テキサス州はビジネスへの優遇措置に関してもトップクラスにあります。
現在、テキサス州の州税と連邦税を合わせた法人税率は21%で、米国で最も低い税率となっています。
また、テキサス州は、中小・ベンチャー企業にとって有利なビジネス環境を備えています。
企業に対する税金、フランチャイズ税は、年間レシートが118万ドルから1000万ドルの企業に対してわずか0.375%。118万ドル以下の場合は、フランチャイズ税を支払う必要はありません。
【低いコスト】
一般的に、テキサスは沿岸部のベルト地帯よりも手頃な価格で生活できる場所と考えられています。テキサスで最も人口の多いベルトは、ヒューストン、ダラス・フォートワース、オースティン、サンアントニオの周辺です。これは「テキサス・トライアングル」とも呼ばれています。
実際、ダラスは米国で最も移住しやすい都市の一つです。これらの都市のほとんどは、住宅コストが合理的な範囲に収まっています。
それ以外にも、テキサスは生活費が安く、光熱費や交通費も安く済みます。
さらに、土地の取得や建築許可の取得などのプロセス全体が非常に効率的です。テキサス州の企業賃貸料の数値も、他の上位都市に比べて低くなっています。
また、テキサス州はアメリカの中心に位置しているという利点があります。このため、企業の従業員の移転にかかる移動時間や費用も節約できます。
【人材確保】
豊富な人材も、企業がテキサス州に進出する理由のひとつです。
近年では、イノベーションの震源地としても進化しています。人材レベルには既存のスキルとのギャップがあるものの、シリコンバレーに比べれば人材コストは低い。
州内に進出するハイテク企業の増加に伴い、国内移住の割合も増えている。その結果、さまざまな業界で熟練された労働者の数が増加しています。
また、同州には多くの高等教育機関があります。このため、技術、エンジニアリング、サービスの各分野の新卒生を常に確保することができるのです。
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