米国「史上最大級」の竜巻を引き起こした原因とは!?

日本でも大きく報じられた竜巻は2021年12月10日に発生、米国中西部や南部を襲った。

特に被害が大きかったアーカンソー州、テネシー州、ミズーリ州、及びケンタッキー州を含め、9州を横断した。現在も救出活動が懸命に行われている。

原因の見解:

メキシコ湾の海水温が例年より高く、温かく湿った空気が上昇

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北西から流れ込んだ寒気とぶつかり大気が不安定に

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スーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲が発生、竜巻を引き起こした

NOAA日本経済新聞より)

12月に竜巻が発生する確率は15%程と極めて少ない。冬場の気温上昇、特に南部の異常な高温が、今回の一連の竜巻被害を生み出したようだ。

今回の竜巻はテキサスを逸れたものの、過去にはテキサス州でも大きい竜巻が発生している。

テキサス州過去5年の竜巻被害 (El Paso Timesより)

特に2019年に発生した竜巻は北テキサス周辺を直撃し、総被害額は約20億ドル(2,000億円)に達した。南部では竜巻への備えがさらに重要となるようだ。

参考リンク:気象庁「竜巻から身を守るには」Ready.gov「竜巻への備え」

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