止まらない「大離職の波」その理由とは?
/「Great resignation = 大離職」時代と名がつくほど、米国での離職者が増え続けている。米国労働省のデータによると、9月の辞職者は約443万人と過去最高を記録した。
離職の原因の一部として、以下があげられる。
低賃金
労働統計局によると、平均時給は11月に前年比4.8%上昇。しかしMITとCNBCの調査によると、15ドルの最低賃金は多くの家庭にとって不十分である。
募集と希望業種の溝
飲食店や小売り等賃金が比較的低い業界の離職率が高い傾向にある。しかし求職者はより条件の良い職を探しており、労働力が必要な業種と求職者が応募する業種に溝ができている。
既存の偏見や不平等
ダラス連邦準備銀行によると、COVID-19パンデミック間に退学や辞職をした若者の内、黒人とヒスパニック系、特に女性の割合が最大であった。これはパンデミック前の失業者の傾向とも一致している。
育児と介護の必要
COVID-19パンデミックにより、多くのチャイルドケアやデイケア施設が一時的に閉鎖、子供や高齢の親の世話のため離職をせざるを得ない人が増えている。
健康への懸念とワクチン接種の躊躇
労働統計局によると、2021年11月時点、120万人が感染の恐れから求職を中止している。またより多くの企業がワクチン接種を義務化し、接種をためらう労働者が休職や辞職するケースも増えている。
ソース:Federal Reserve Bank of Dallas、Business Observer、INSIDER
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