テキサス州の新法律:拳銃を隠さずに公共の場で所有可能

テキサス州の新法律により、9月1日からテキサス住民は銃を隠さずに公共の場で所有ができるようになった。銃を保持するために、許可やトレーニングも不要だ。これにより、警察など法執行機関が銃による犯罪から庶民を守るのがさらに難しくなった、と専門家は話している。この法律は同州の議員らが銃を支持する法案を次々と通過させていて、そのうちの一つだ。

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自殺を除く銃による事件は、2020年に比べ14%増加(およそ3,200件)していて、2019年に比べると50%の増加だ。

保守派の活動からは長年にわたって無許可で銃を保持できるよう活動してきたが、今回とうとうアボット知事が法案に署名し、6月に法律となった。テキサス州の21歳以上の住民なら、重罪、暴行、家庭内暴力、テロの脅威で有罪判決を受けた者を除いて、誰でも銃を合法に所有することができる。

同法律以前は、ライセンスを持っている者のみが拳銃を所有できたが、トレーニングを完了し、筆記と技能試験に合格する必要があった。

アイオワ、テネシー、モンタナ、ユタ、ワイオミングは、既に許可なしで銃を所有できる法律を施行していて、テキサスは今回これらの保守的な州に加わったことになる。

現在40以上の州で、弾が入った、セミオートマチック(半自動)ライフルをライセンスまたはトレーニングなしで所有できる。カリフォルニア、ワシントンD Cを含む5つの州では、長距離銃を隠さずに所有できる。

今年初めに、テキサス州の法執行機関のオフィシャルらが同法案に反対する意思を発表。最低限度でも何らかのトレーニングを行うべきだと主張した。警察官や住民をさらに危険にさらすといい、米国憲法修正第二条に基づいて人々が銃を所有する権利があるのは理解できるが、所有者は何らかの安全を確認するプロセスを踏むべきだ、と主張した。

少なくとも一人の武装した個人が関与するデモでは、16%の確率で暴力的または破壊的な事件につながる、という研究結果も出ている。さらに、武装した抗議は、武装してない抗議と比較して、暴力的または破壊的になる可能性が6倍であることもわかっている。

連邦法の概要

連邦法は、公共の場での銃器の持ち運びを制限していませんが、連邦政府が所有または運営する資産には特定の規則が適用される場合があります。

参考:CNN

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