デルタ株の感染拡大でオフィスリース業界に大きく影響か

Labor Day祝日を目処にオフィスへ戻ることを計画していたいくつかの大手企業は、デルタ株の感染拡大で計画を遅らせることを決定している。これは、米国のオフィス・リース市場へ大きく影響するだろう、とダラス・ビジネス・ジャーナルが報じた

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全米のオフィス・リースの期間を追っているVTS Office Demand Indexレポートによると、オフィス・スペースの需要は、5月には増加が見られなかったものの、6月に10.3%増加した。第二四半期に43.3%と上昇したが、2021年のオフィス・スペースの需要は2018年〜2019年の平均より14%減少を示している。

最近のCovid-19ケースの拡大で、オフィス・スペースの需要のペースダウンはすでに見られている、とVTS社のSaia氏。7月24日までの週毎のデータによると、Covid-19ケースが上昇し始めて以来、需要は17%減少している。

いくつかの企業はオフィスへ戻ることを遅らせていたり、いくつかはワクチン接種の有無に関わらずマスク着用を義務づけ、いくつかはワクチンポリシーを作成したりしている。しかし、デルタ株の感染拡大が、企業のリモート、ハイブリッド、またはオフィス勤務の要件を左右することはないだろうと、Colliers International Group Inc.のNelson氏は言う。

多くの企業が夏の終わりまでにオフィスリースの決定を行うとしているが、デルタ株の感染拡大でその決定が秋まで遅らされる可能性はある。