【第2回】「優塾」塾頭に聞く〜カルフォルニアとテキサス州の教育に関する違い

ロサンゼルス・プレイノ(テキサス)の学習塾「優塾」

1987年設立 「授業は楽しく分かりやすく」をモットーに少人数クラスで一人ひとりの学力・目的・教育環境に合わせた個別カリキュラム

現在生徒数450人 カリフォルニア州第1位

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優塾USA INCの井沢真吾塾頭に「カリフォルニアとテキサス州の教育に関する違い」を伺いました。全3回のうち今回は第2回目となります。

第1回はこちら

今週は、3.ESLの充実度 4.英語の伸び方  5.英検の合格率  6.州の教育にかける予算 について投稿頂きました。


カリフォルニア州とテキサス州の教育に関する違い (各回共通)

私井沢は、3年前にテキサスに来る前はLAの優塾にいました。カリフォルニア州LA近郊のサウス・ベイ地区でン十年、そしてここテキサス州プレイノ市で3年指導してきて、2つの場所の違いについて私が感じた点を書きたいと思います。 

本文では便宜上、「テキサスには…、カリフォルニアでは…」とひとくくりに書いていますが、これは私が見た範囲でのことであり、同じ州内でも場所によってはまったく違うこともあるだろうことをご了承ください。 

3.ESLの充実度 

テキサスは共和党支持の州だからか、移民に厳しく、カリフォルニアに比べてESLがあまり充実していません。あまり指導体制はしっかりしていないようです。 

4.英語の伸び方 

ただ、LA近郊のサウス・ベイ地区は日本人がめちゃくちゃ多く、一つの小学校に日本人が100人以上、一つのクラスに日本人が7人、などということがありますので、日本から来た子の英語の伸び方に関しては、ESLが充実していなくても、学校にほとんど日本人がいない環境のテキサスの方が圧倒的に早いです。早い子だと、英語ゼロの状態で日本から来て、1年後には英語で話しています。サウス・ベイから3年ほど前に来た子で、サウス・ベイではそれほど英語が伸びなかったのに、こちらに来てから急激に伸びた子もいました。 

余談ですが、日本人の数の違いは、スタバでも実感します。サウス・ベイ地区の特に日本人の多い場所でスタバに行くと、日本人がいない方が少ないのですが、ここテキサスでは日本人に会ったことは、この3年で3回くらいしかありません。 

5.英検の合格率 

サウス・ベイ地区は英検試験会場が近く、「ちょっと試しに受けてみるか」みたいな感じで気軽に受験できましたので、合格できなかった子は何人もいました。かつては、英検の試験会場がトーランス市にあるホテルだったので、何人かの子供は一人で自転車で試験を受けに行っていました。 

一方、テキサスからはLAやNYの試験会場まで飛行機代とホテル代、さらには付き添いの親御さんの費用も含めて1000ドルくらいかかるので、受験に対しても真剣で、今までに優塾プレイノ校の生徒で、受けた級すべてに不合格だった子は1人もいません。 

6.州の教育にかける予算 

カリフォルニアは年々教育の予算が削られていて(特にシュワちゃんが州知事になったときに大きく削られました)、学校からしょっちゅう寄付を要求するメールや手紙、さらには電話をもらっていました。 

ある親御さんがおっしゃるには、学校ごとに寄付額を競争させたり、寄付した家庭の名前をメールで公表したりと、かなりえぐいそうです。アートや体育、図書の先生を雇えず、保護者が持ち回りでしていた時期もあったとか。 

その点、テキサスは予算も豊富にあるようで、学校の始業前、終業後にチューター制度があり、勉強などを見てくれるので、それもあって英語の伸びも早いのかもしれません。 

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