【第一回】ダラス・フォートワース経済指標レポート9月版
/Federal Reserve Bank of Dallasよりダラス・フォートワース経済指標レポートの最新版が2021年9月28日に出された。レポートの概要を二回にわたってお伝えする。
ダラス・フォートワース(DFW)の景気回復は8月も順調に継続。失業率は低下を続け、DFWエリアの景気循環指数は平均以上の増加を見せた。住宅市場も引き続き堅調で、販売数の増加や在庫の減少、一戸建ての建設も活発である。
労働市場
DFWエリアでは7月に26,100の雇用枠が追加され、12,900人(年率4.1%)の新規雇用を記録した。これにより2020年4月からの雇用数は410,600を記録した。8月のDFWエリアの雇用は2020年2月の最高値をわずか0.6%(22,800人)下回った。同時期比のテキサス州全体-2.3%、全米-3.5%に比べ良い結果となっている。
失業率
DFWエリアの失業率は17か月ぶりに5.0%を下回った。8月の失業率はダラスで4.6%、フォートワースで4.8%に低下。テキサス州全体の5.9%、全米の5.2%を下回る結果だ。2020年4月にピークに達して以降、ダラスとフォートワースの失業率は減少傾向にある。
景気循環指標
経済活動の幅広い指標である景気循環指数は、雇用の増加と失業率の低下により8月も拡大を続けた。ダラスの指数は16か月連続の成長を記録し年率10.5%上昇、フォートワースは6か月連続で成長し年率12.3%上昇した。2020年2月に比べると、ダラスでは3.1%上昇したものの、フォートワースでは1.9%下回ったままである。
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