コロナ最中、企業はどのようにダラスに本社移転したのか?【後編】

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック最中、ダラス・フォートワースに本社移転した企業はどのように移転をしたのか、Dallas Business Journalが報じた

今回の記事は【後編】となります。

【前編】を読んでいない方は先に読んでください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼パンデミック最中に本社移転した企業例

スクリーンショット 2020-11-18 20.59.28.png

DZS

カリフォルニア州オークランドからテキサス州プレイノに本社移転。カリフォルニアからテキサスに研究所を一式移転する必要があった。しかし、COVID-19の影響でソーシャルディスタンスを保ちながら移転作業を行うことに時間がかかった。また、従来のように新人社員にハンズオンでトレーニングを行うことができなかった。その結果、オンラインのビデオ会議を中心としたミーティングやトレーニングに切り替え、ニューノーマルに適応した。現在はロスタイムを巻き返し、無事にプレイノにて運営している。

KVP International

カリフォルニア州チノからテキサス州マッキー二に本社移転した動物医療機器メーカー。移転中は発送やサプライチェーンが混乱した状況になったものの、計画的に移転を遂行し、現在は無事運営している。

CBRE Group

カリフォルニア州ロサンゼルスからテキサス州プレイノに本社移転した世界最大のアメリカ事業用不動産サービス企業。同社はすでに北テキサスに所在するオフィスが存在したため、完全にゼロからの移転したとよりは、本社機能を移転したという流れだ。そのため、移転作業自体はそこまで大変ではなかったとCEOのSulentic氏は述べた。

▼今後、本社移転する企業について

COVID-19の影響により、直接人が移動を強いられた仕事も、今ならリモートでより効率的に行う選択肢が生まれた。また、企業の売上は減少したものの、経費も同時に減少したため、利益が上がったといったケースもあるようだ。COVID-19が落ち着いた後も、リモートで仕事を続ける企業は多いのかもしれない。

今後、本社移転をする企業は、ポストCOVID-19の職場やオフィスがどのような形で存在するか、新たなニューノーマルに適用して決断していくことが重要になってくると関係者はいう。