テキサス新幹線、新たなライバル出現の可能性

アメリカの民間の旅客鉄道会社「ヴァージントレインズUSA」が打ち出した将来戦略の中に、日本の鉄道関係者が無視できない情報が含まれていた。

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将来戦略の目論見書に掲載されている地図に、テキサス州のダラスとヒューストンの間にも1本の線が引かれていた。ダラス―ヒューストン間は、新幹線を走らせるべくJR東海が全面的に支援している路線である。

ヴァージン社は、フロリダで既存路線を有効活用して旅客列車を走らせたことがある。テキサスでも完成後のTCRの高速鉄道線を借りるとすれば、利用者増につながる可能性がありTCRにとっては朗報だ。

一方で、ダラス―ヒューストン間には貨物線があり、フロリダ同様、貨物線を旅客鉄道に活用する可能性もある。スピードより価格を優先する客はヴァージンに流れる可能性もある。

また、ヴァージンはグループ内にハイパーループの開発会社も抱えている。低圧にして空気抵抗を最小限に抑えたチューブの中を磁気浮上式の車両が高速で走る。これはダラス・フォートワース地域交通審議会が環境影響評価の認可を与える意向を示している。

ヴァージンの目論見書にダラス―ヒューストン間に関する詳細な説明が記載されているわけでなく、あくまで線が引っ張ってあるだけ。どのような方法でこの線を実現するかは明らかになっていない。しかし、本当にテキサス進出を考えているとしたら、どのような手を繰り出すのか注目すべきところだ。

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