【空飛ぶタクシー】Uberと規制当局の攻防について

ドローンによる「空飛ぶタクシー」の試験運用を2020年にも実施すると表明しているUberと、規制当局との攻防が本格化し始めた。これまで法の遵守より事業拡大を優先するかのような動きを見せてきた同社だが、「空」の世界においては様相が異なる。鉄壁の守りを誇る連邦航空局 (FAA) をいかに説き伏せ、サービスの早期実現を目指すのか注目されている。

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Uberは「Uber Elevate Summit」を開催し、産学官から1,000人近くが集まった。空飛ぶタクシーの実用化について議論を重ねた。FAAからの参加者の姿もあった。しかし、航空産業の安全性の確保を使命とする彼らは、高層ビルの屋上から満員のドローンを飛び立たせるというアイデアの実現に熱中する人々とは違い、非常に慎重な態度を示している。FAAは航空規制と航空交通管制システムの調整に取り組むことに言及する一方で、旅客輸送は小型ドローンの飛行とは大きく異なり、規制の変更は複雑で時間もかかるとの見方を強調した。

Uberは今後、採用を予定するドローンの承認を獲得し、さらに厳重に管理された空域での運用許可を取り付ける必要があるようだ。