ダラス書店、ユニークなプロモーションで古典文学を宣伝

ダラスの書店「The Wild Detectives」がユニークな手法のプロモーションを使って古典文学を宣伝していることがネット上で話題になっている。

同店のツイッターアカウント(@WildDetectives)をみると、投稿されているツイートのタイトルはすべてクリックベイトになっている。クリックベイトとは、ユーザーに対して最も「興味がありそうな」タイトルを付けてクリックを誘導する行為だ。ネット上ではタイトルのほとんどが大袈裟に書かれていたり、中にはタイトルとして全く無関係の画像が添付されてクリックに誘導する場合があり、あまり良い印象ではない。

しかし、今回の書店に関してはクリックベイトを逆手にとり、ユニークなアイディアでプロモーションしている。その方法はまず、古典文学の内容を面白おかしい表現で手短に要約して投稿すること。例えば、「若い女子、彼氏をだまして自殺させる。両家はバラバラに」というタイトル。これは実はあの有名なウィリアム・シェイクスピア作の「ロミオとジュリエット」の紹介文になっている。他にも「決別した子供とクマ。数年後、運命の再開が涙もの」。これはラドヤード・キプリング作の「ジャングル・ブック」。

こうすることで「この本がおもしろい!」と単純に宣伝するより、見出しにおもしろい要約をのせることで消費者により関心をもってもらえる。個人的には「古典文学」が全面にでている場合、すでに興味のある内容や著者でないと手に取るまでのハードルが高い。ただ、このようなクリックベイトを使用することで古典文学という少し硬い・古い印象をなくすことに成功していると感じる。ダラス発信の同アイディアは別カテゴリーのブランディングに今後使われる予感がする。

参考:BBC