第一生命ホールディングス、ダラスのCanyon Partnersに19.9%出資:グローバル投資戦略を強化



日本最大の上場生命保険グループである第一生命ホールディングスが、ダラスを拠点とするグローバルなオルタナティブ投資管理会社Canyon Partnersの19.9%の戦略的マイノリティ・ステークを取得することに合意しました。

Canyon Partnersは、240億ドル規模の運用資産を持つこの取引から得られる純収益を全て自社のバランスシートに保持し、新規製品のシード資金として、また既存製品の最適なスケールアップのために事業へ再投資すると発表しました。

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この取引に関連して、第一生命はCanyonの数々の共同ファンドに最低でも13億ドルのLP(有限責任出資者)資本を投じることも約束しています。Canyonの現在の経営陣は、会社を引き続き率いることになり、共同創設者兼共同CEOのジョシュ・フリードマンとミッチ・ジュリスは、少なくとも今後5年間はCanyonに留まることを約束しました。



フリードマンとジュリスは共同声明で、「急速に進化するオルタナティブ投資の風景の中で30年以上にわたり活動してきたCanyonは、独立したクレジット企業として残る数少ない企業の一つでした。私たちにとって重要だったのは、Canyonの今後数十年の地位をさらに高めることができるスキル、資本、競争力を持つ戦略的パートナーを見つけるまでその独立性を保持することでした」と述べています。

この合意の下、第一生命は2027年にCanyonの株式利益の最大51%、2029年には100%を取得する権利を有しています。第一生命がその権利を行使すれば、Canyonチームは、その製品によって生み出されるインセンティブ手数料の大部分を保持し、LPとの重要なかつ継続的な連携を確保します。

第一生命の高飯貴司常務執行役員は、「Canyonのオルタナティブ資産管理におけるリーディングキャパビリティ、特にプライベートデット経験を活用することで、第一生命は全体のビジネスポートフォリオを強化し、ステークホルダーへの絶対的およびリスク調整後リターンを向上させ、資本効率の目標を進めることになります」と述べています。フリードマンとジュリスのリーダーシップの下、Canyonは複数の資産カテゴリーにわたって優れた長期投資実績を築き上げ、ビジネスの発展へのリーダーたちの継続的なコミットメントを評価しています。

Source: Dallas Innovates

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