フェイスブック、地域特化情報を提供する「ローカル」タブ追加〜ダラス含む主要都市で展開予定



米メタ・プラットフォームズは、フェイスブックに新しい「ローカル」タブを試験導入しており、ユーザーの位置情報に基づいてローカルなコンテンツを表示する仕組みをテストしている。この取り組みは、普段ユーザーが目にしない情報を提供する試みの一環だ。

この新機能では、フェイスブックのクラシファイド広告「マーケットプレイス」や「グループ」から抽出されたアイテムや、地域内での活動を表示する。ダラス、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴなど、最初は主要都市で展開される予定である。

メタのこの戦略は、ユーザーのソーシャルグラフ(友人や家族からの投稿)に縛られず、より広範なコンテンツをユーザーに届ける目的がある。若年層の関心を引くために、フェイスブックやインスタグラム上で、メタは近年こうしたパーソナライズ機能を強化している。メタの幹部トム・アリソン氏は、テキサス州で開催されたイベントで、この新しい「ローカル」タブの機能を発表した。

同社のブログによれば、「若者層を含むすべてのフェイスブック利用者が、自分の興味や関心を広げ、より多くの世界とつながる機会を提供するために新たな機能を追加している」とのこと。特に若者たちは、新しい都市に引っ越すなど、生活の大きな変化を経験する際にフェイスブックを利用することが多く、これがローカル機能の導入の理由の一つだという。



メタはこれまでにも、ローカルなコンテンツを強調する試みを行ってきたことがあり、以前にはローカルなイベントや情報を集めた「フェイスブック・ローカル」という独立アプリをリリースしたが、その後終了した。

さらに同社は、アルゴリズムを駆使してユーザーの興味に合わせてカスタマイズされたコンテンツを提供する「Explore」タブや、短編動画「リール」を含む動画コンテンツが目立つフルスクリーン表示をテスト中だという。さらに若者たちはフェイスブックでの時間の約60%を動画視聴に費やしているとのことだ。

ソース:Bloomberg

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