ダラス・カウボーイズのダンスチームで輝く日本人ダンサーの挑戦
/成長の旅:筒江瑠奈さんのダンスへの情熱
筒江瑠奈さんは6歳の時にダンスの道を歩み始めました。プロのダンサーを目指す筒江瑠奈さんは、その夢を追いかけてダラス・カウボーイズのダンスチームのオーディションに挑戦しました。
難関を乗り越え、見事合格を果たすと、日本でO-1ビザを取得し、2022年にダラスに渡米。チームの一員として現在も活躍を続けています。
アメリカでの新生活
アメリカに来てから1年半が経過し、筒江瑠奈さんはAT&Tスタジアムでのハーフ タイムショーで踊るなど、筒江瑠奈さんのダンスキャリアはさらに成長を遂げています。
試合前のスタジアムのメイン通路で観客を魅了するダンスも披露しています。1年半前自分を振り返りながら、そんな筒江瑠奈さんが、日米の文化の相違による苦労を語ってくれました。
アメリカでの苦労と成長
ー言語への適応
筒江瑠奈さんは基本的な英語をマスターしていましたが、「アメリカに移住してからは、日常生活やビジネスシーンでの英語に慣れる事には本当に苦労しました 」「電話での応答やレジでのスモー ルトーク、ビジネスミーティングでのプレゼンテーションといった局面で、これらに直面すると頭が真っ白になる事もしばしばでした。これら日々の生活の中で、言葉のニュアンスや地域の口語表現にも少しずつ慣れ親しんで来て、コミュニケーション能力も少しは1年半前とは高まったのかな」と感じ始めている部分もあるそうです。「ただ適切なコミュニケーションを取ることは、言語だけでなく文化的な背景理解も必要である事を身をもって体験中です」「日々学んでいる最中なんです」と話してくれました。
ー新生活の始め方
アメリカでの生活をスタートするにあたり、筒江瑠奈さん多くの新しい経験に直面しましたのを振り返ります。「アパート探し、車の免許取得や車の購入、社会保障番号の取得、携帯電話契約、銀行口座の開設、クレジットスコアの構築など、多くの手続きを一から学んだ事は今でも良く覚えています」それらも日米文化の違いで 多くの衝撃を受けたとも話されていました。
「これら経験は今の生活基盤になっており、日本と相違するアメリカのシステムを理解し、自立した生活を送る重要な基盤構築ステップだった」そうです。
ー体格のコンプレックス
「日本では「細い=美しい」という美的基準が一般的ですが、アメリカでは体型に対する考え方が異なります。
特にダラス・カウボーイズのダンスチームの中では、他のメンバーと比べて華奢な体格であることがコンプレックスでした」「 筋肉トレーニングの方法を工夫し、 食生活にも気を配りながら、パフォーマンスに必要な体力とダイナミズムを身につけるための独自方法を模索しながら努力し続けています。」と、日々挑戦の毎日が続いているそうです。
ー金銭面での挑戦
「ダンスチームの仕事だけでは生計を立てるのが難しく、他の仕事を探さなければなりませんでした。さらに、Oビザの種類はダンスやエンターテイメント関連の仕事に限定されており、仕事選びにも制約がありました。」と教えてくれました。
しかし、彼女は日本人コミュニティーを中心にキッズダンスクラスを開催し、日本語と英語の両方でダンスを教えることによって、 新しい収入源を見つけました。 「今では日本から移住してきた子供達やその親御さん達の繋がりをサポートする場をともなっているんです」。テキサスで生活を始める日本人家族にとっての心の拠り所となっているのです。
ー1年半を振り返ってみて
筒江瑠奈さんは、言語スキルの向上、新しい文化への適応、自己受容、金銭管理能力、そしてキャリアの多様化といった多くの分野で成長できたのではと思います。 また、異文化の中で適応し続けていると成長の素晴らしい例です。
現在、彼女は日本人コミュニティーを中心にキッズダンスクラスを開催しています。これにより、子どもたちは日本語と英語の両方を学びながらダンスを楽しむことができます。
筒江瑠奈さんは、夢を追い続ける勇気と、新しい環境での挑戦に立ち向かう強さの象徴です。彼女の経験は、異文化の中で成長し、成功を収めることの可能性を示していると感じました。
2023年ダラス・カウボーイズはスーパーボールへのチャレンジは終わりました。このチームの中で見事な応援をAT&Tスタジアムで筒江瑠奈さんのダンスパフォーマンスをみられた方も多かったと思います。2024年6月のオーディションに筒江瑠奈さんは再度挑戦されるそうです。