【独占インタビュー】ダラスの元サラリーマン経験からー鍛えられた競争力の証
/文化とビジネス、言葉と技術が交錯する世界、日本とアメリカ。この二つの国を繋げる一つの架け橋となる取り組みが、静かに進行しています。それは元サラリーマンから始まった活動で、今や彼のビジョンは両国間のコミュニケーションを根底から変革する可能性を秘めています。その先駆者の独占インタビュー記事です。
▼日本からアメリカへ
かつて私は、京都で生まれ育った日本人の一人でした。30代になって初めて故郷を離れ、アメリカのシカゴへ引っ越しました。そこで4年を過ごし、その後はロサンゼルスで5年を過ごし、現在はダラスに住んでいます。私はアメリカでの生活が15年になります。その間、日米のグローバルなIT企業で23年間働いてきました。日本の支社から1年間のアメリカ駐在を経て、アメリカ本社に異動し、10年以上にわたりサラリーマンとして生き残ってきました。
▼リーダーシッププログラムとまさかの本出版
3年前に会社を退職してからは、リーダーシッププログラム「Global Challengerのすすめ」を主宰しています。このプログラムでは、リーダーや組織が「脳と心」をより良く使って、自分自身と仲間にリーダーシップを発揮することをサポートしています。そして今年の4月には、そのプログラムの内容をまとめた初めての著書***「自分の可能性を広げるリフレクションの技術」が日本実業出版社から出版されました。
▼異国の地で生活する意義とは
私のように長い間海外で生活し、生き残る事に対して、日本の人々は驚くことがあります。彼らはそれを「自分にはできない偉業」と思い込んでいるのです。しかし、それはただの思い込みに過ぎません。
人は自分が知らないことや経験していないことは、本来より難しいと考えがちです。皆さんも小学生の頃、中学生の勉強ができるとは想像できなかったと思います。自転車に乗ることも、最初はとても難しいと感じたことでしょう。そして、今では当たり前に乗れるようになりました。また、あなたが得意とする様々なことも、他の人にとっては難しいことだと思われるかもしれません。
同じように、日本でしか生活したことのない人にとって、異国の地で生活することは知識や経験がないために困難に思えるのです。
▼鍛えられた競争力の証
私は15年間アメリカで生き残ってきた経験から、断言します。
「日本に鍛えられていると、世界で十分な競争力を発揮することができます。」
もちろん、異文化には順応しなければならず、言葉や文化の違いに苦労することも多いです。しかし、日本で鍛えられた「人を慮る心」、つまり他人の気持ちや状況を思いやる力は、使い方を間違えなければ大きな競争力につながるのです。日本で育った人々は、「お客様のため、会社のため、仲間のため、家族のため」と自己犠牲を厭わずに他者に貢献しようとする尊い思いを持つ人が少なくありません。このような勤勉で忠誠心の高い人材をグローバルに見つけるのは非常に困難です。日本にいると当たり前に求められる能力が、国際舞台では非常に貴重なものなのです。
もちろん、問題も克服すべき課題も山積みです。たとえば、目的意識の希薄さによる低い生産性などがあります。しかし、日本で鍛えられた「慮る心」と「勤勉さ」があれば、これらの課題を十分に克服できると確信しています。
▼未知の地、新たな可能性への挑戦――米国進出を考えるあなたへ
現在のグローバルな経済環境の中で、米国進出を考えている企業や個人にはさまざまな不安があるでしょう。
しかし、これらの不安の多くは知識や経験のなさから生まれる思い込みにすぎません。私は、皆さんに思い込みから解放され、日本で鍛えられた自分自身の可能性に挑戦していただきたいと心から応援しています。
***今年の4月には、プログラムの内容をまとめた初めての著書「自分の可能性を広げるリフレクションの技術」
(https://amzn.to/42Tnawd)
(https://united-states.kinokuniya.com/bw/9784534060020)
が 日本実業出版社様から出版されました。
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グローバルな経済環境においてアメリカ進出を考える企業や個人に対して、自信と勇気を与える言葉の数々であると感じています。ご自身の具体的な経歴や実績を交えながら経験を通じて、日本で鍛えられた競争力が世界でも通用することを断言し、それに対する思い込みがあるのであれば、それを払拭してくれています。
著者自身が15年間のアメリカ生活を通じて得た洞察や信念が伝わりました。また、日本人の特徴である「慮る心」や「勤勉さ」が国際的な舞台で貴重な競争力となる事を経験からといてくれました。
我々に思い込みを捨て、自分自身の可能性に挑戦することを促すメッセージでもあると感じています。
ダラス在住西原大貴さん、ありがとうございました。