シーメンス (本社プレイノ市)、次世代EV自動車のイノベーションを実現〜アマゾンとアーム協力

テキサス州プレイの市に米国本社を置く Siemens Digital Industries Software は、AWS *1 およびArm *2 と協力して、AWS のクラウド サービス上で画期的な PAVE360 デジタル ツイン ソリューションを提供し、クラウド上の仮想自動車による次世代のSDV (Software Defined Vehicle) イノベーションの加速を支援することを発表しました。

Photo by Siemens

開発者は、シーメンスが提供するPAVE360 デジタル ツイン ソリューションの一部として AWS 上の Arm 自動車テクノロジーにアクセスできるようになり、顧客が自動車システムの開発を迅速化できるようになります。

これにより、自動車メーカーは、従来のオンプレミスソフトウェアの負担なく、設計サイクルの早い段階でソフトウェアを開発し、主要なArmベースのシステムとソフトウェア コンポーネントを評価できるようになりました。これは、今後のテクノロジーと商業上の課題に対処するのに役立つだけでなく、開発者がこれまでにないシミュレーション速度でハードウェアとソフトウェアの開発をすることで競争上の優位性を獲得し、新型車種の市場投入までの時間を大幅に短縮できるようになります。

【SDV (Software Defined Vehicle)とは?】

SDVとは、ハードウェアの機能や性能をソフトウェアで定義する車両のことです。従来の自動車では、ハードウェアの機能や性能は、ハードウェアの設計によって決定されていました。しかし、SDVでは、ソフトウェアをアップデートすることで、ハードウェアの機能を拡張したり、性能を向上させたりすることができます。

SDVの考え方は、自動車のソフトウェアの重要性を高めるものです。従来の自動車では、ソフトウェアはハードウェアを制御するためのものという位置づけでしたが、SDVでは、ソフトウェアが自動車の機能を決定する重要な要素となります。

SDVの考え方には、以下のメリットがあります。

  • ソフトウェアのアップデートによる機能拡張や性能向上が可能

  • 開発の効率化やコスト削減が可能

  • 新規サービスやビジネスモデルの創出が可能

SDVは、EV化へシフトする自動車業界の新たなトレンドとして注目されており、ADAS (先進運転支援システム) や自動運転などの技術開発において、SDVの考え方が活用されています。

*1 AWS:Amazon Web Serviceの略。Amazonが提供する世界最大のクラウドコンピューティングサービスであり、さまざまな業界の企業や組織で利用されています。

*2 Arm:: イギリスに本社を置く半導体設計会社、2016年にソフトバンクにより買収され、2023年9月に米ナスダック証券取引所に上場。ArmのCPUはモバイル端末やIoT、自動車などに広く採用されています。

ソース:
シーメンス プレスリリース (2023年11月14日)
SDV (Software Defined Vehicles) 

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