テキサス新幹線のライバル現る?音速列車「ハイパーループ」テスト開始

テキサス州、ダラスとヒューストンを直結させる新幹線にライバルが現れたかもしれない。

「ハイパーループ」という名の音速列車のテストコースが完成し、米国内を走行する可能性があるルート候補が発表された。全ルート候補11案のうち、1つはテキサス州の4都市、ダラス・フォートワース~オースティン~サンアントニオ~ヒューストン間を結ぶという。

「ハイパーループ」とは何なのか?

同システムは、低圧チューブの中をポッドが浮上し、磁力誘導によって移動することで従来よりも圧倒的に高速な移動手段を実現させる新しい交通システム。時速900kmで走行し、トップスピードは時速1220kmまで上がるという。今まで車で17時間かかっていたワイオミング州シャイアン~テキサス州ヒューストンまで約1時間45分で移動できることになる。補足だが、同社のキャッチフレーズは「新たな移動手段を売っているのではなく、時間を売っている」とのこと。

また、同社は従来の高速鉄道と比べて路線建設費用が圧倒的に安価になると謳っている。開発者は電気自電車からロケットまでイノベーションを開発することで有名なイーロン・マスク氏が出がけているので信憑性も高いとの声が多い。最終的には全米35都市がチューブで結ばれるプロジェクトが計画されている。

今後、ラスベガスの砂漠に建設が完成されたテストコース「DevLoop」の試験が開始される。試験結果に応じて、交通や政策担当者と実現に対する話し合いが見込まれているようだ。

個人的な感想だが、まるでSF映画のような発明は心が躍る。ただ上記の概要を読むだけでは「本当に実用できるの?安全面は?」といった疑問が浮かぶ。ネットで検索すると実現性や安全性に対してネガティブな意見も多くみられる。

但し、ハイパーループの技術が本当に実用性があると証明された場合、現在米国内で検討されているインフラ(JRのテキサス新幹線など含め)のプロジェクトがすり替えられる可能性もゼロではないとも感じた。ハイパーループは高速鉄道より路線建設費用が安いと謳われており、移動速度も断然に速い。今後、実験結果から目が離せないトピックになりそうだ。

Hyperloop One公式HPこちら

参考:prnewswire