物価上昇はますます加速、給与も上昇傾向【テキサス経済動向調査 – パート2】

ダラス連邦準備銀行の調査によると、物価と賃金は継続して上昇傾向。サプライチェーンの問題やロシア・ウクライナ紛争の影響と合わせ、企業の見通しは厳しい状況だ。

テキサス経済動向調査パート1はこちらをご覧ください。

▼物価及び賃金の上昇続く

引き続くサプライチェーンの混乱と労働力不足により、物価及び賃金は上昇を続けている。製造業では、2月に再び投入価格と販売価格が上昇。サービス業では過去最高水準に近い状態が続いている。賃金の伸びも高水準で推移している。

▼DFWのインフレ率は全米水準以上

物価と賃金の継続した上昇に伴い、消費者物価指数のインフレ率も全米で上昇している。特にダラス・フォートワース地域は全米のインフレ率を超える水準だ。

DFW地域とヒューストンのインフレ率の差は、住宅価格及び住宅関連費用(家賃、光熱費等)に関連しているようだ。2022年1月の前年同月比の住宅価格上昇率は、DFW地域で6.8%、ヒューストンで4.2%であった。