人口増加に伴い、渋滞は悪化するのか？【ダラス・フォートワース】

INRIX 2017 Traffic Scorecard調査レポートより発表されたデータによると、テキサス州ダラス・フォートワースは、「渋滞ワースト米国ランキング」で10位にランクイン。さらに「2016年～2017年、最も人口増加した州ランキング」の1位がテキサス州であることから、今後も人口は増加し、渋滞がより悪化することが懸念されている。

しかし、風向きは決して悪い方向ではない可能性もある。例えば、今年の「渋滞ワースト全国ランキング」でダラスは10位にランクインしていたが、2016年は7位と、より高いスポットにあった。1年間で3スポット下がったことになる。また、渋滞で止まっている「ピーク平均時間」は昨年対比で9%も下がっている。人口増加の傾向に伴い、様々な交通・利便性（インフラ強化）が行われている結果が現れていると予測できる。

また、ダラス市はエリクソン社（Ericsson)とパートナーシップ提携を発表しており、ダラス市の渋滞を軽減させ、安全面を強化するシステム「Advanced Traffic Management System(ATMS)」を開発し、2020年までに導入することを明かしている。今後、人口増加するダラスの環境の変化に応じて、渋滞が悪化しない策略が注目されていくだろう。